赤ちゃんが便秘の場合に出すサインの見つけ方

言葉を話せない赤ちゃんが出す便秘のサインには、どのようなものがあるでしょう。
寝た体勢でオムツに排便する行為は、踏ん張りがきかないので、ただでさえ大変なことです。
赤ちゃんは生後3か月を前にして腸が発達し始め、栄養や水分を効率よく吸収するようになります。
つまり、便に残る水分も少なくなるということです。
そこで一生懸命排泄しようと、この時期の赤ちゃんは顔を真っ赤にしていきみ、一見苦しそうな表情を浮かべることがあります。
親としては心配になりますが、出てきた便が固すぎず、それなりの量があり、出血を伴っていなければひとまずは大丈夫でしょう。

単にいきむのではなく、痛がりながら排便するようであれば、便秘の可能性があります。
そのような表情の違いを見分けられるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
けれど実際に親になれば自然と気付けると言う人がほとんどですので、まずは安心してください。
またこの場合、便もコロコロとして少量になることが多いのです。

代表的な便秘のサインは以上の通りですが、できれば赤ちゃんの排便が滞り出した時点で、親のほうから気付いてあげるのがベストですね。
そのためにも普段からオムツ替えのペースを把握し、ベビーマッサージ等で積極的にスキンシップも行っていきましょう。
日常的に全身の肌に触れていれば、お腹が張ってきた等、別の部分から便秘のサインを見つけることもできます。

また便秘の原因になりやすい環境の変化が予想されるときは、予め注意しておきましょう。
具体的には離乳食の開始時、ミルクのメーカーが変わった時などです。

赤ちゃんの便秘の痛みを和らげる方法

赤ちゃんが感じる便秘の痛みは、大きく分けて2つあります。
1つは腸内に便が溜まることによる腹痛です。
そしてもう1つは、固い便によって、まだ柔らかいお尻の皮膚が傷つけられてしまう痛みです。

固い便が腸内に留まっているとき、お腹のマッサージ等で排泄を促そうとすると、赤ちゃんが痛がる場合があります。
また、お腹がだいぶ張っていることに気付くかもしれません。
そのような時に綿棒浣腸を試すと、しばしば、直腸に固い便が詰まっているのが見つかります。
可能なようならそのまま便をかき出してあげると、すぐスムーズに排泄できることも多いようです。
一時的なストレス等で局所的に便が固くなると、その後がずっと詰まってしまうのですね。
慢性的な便秘に陥っているようなら、日常的に水分が不足しがちなのかもしれません。
母乳の出やミルクの量、離乳食の内容を見直してみましょう。

特に固くはないのに排便の量が少なかったり、スムーズに出なかったりするなら、意識して腸に刺激を与えるようにします。
もう動ける時期の赤ちゃんであれば、一緒に遊ぶなどして運動不足に気をつけましょう。
立つことはできなくても腕の力がついて顔を起こせる赤ちゃんは、腹ばいの姿勢をとるだけでも便秘解消できます。
まだ寝ている段階なら、親の手でエクササイズなどをしてあげましょう。

最後に注意しなければならないのは、その腹痛が何らかの病気のサインである可能性です。
おそらく便秘だろうと安易に考えていたら、腸や腎臓の疾患だったということがあり得るのです。
重大な症状を見落とさないためにも、排便ペースを含めた普段の様子をしっかり把握しておきましょう。

赤ちゃんの便秘で痔の症状が出る場合

赤ちゃんでも痔になるというのは、親になって初めて知る人が多いようです。
主に便秘に伴う痔で、固い便が肛門周りを傷つけてしまうことによります。
便秘に苦しんで泣き出した赤ちゃんのオムツに大量の出血があると、親としてはパニックになってしまいますね。
お尻が腫れたように見えることもありますが、単なる脱肛という可能性もあるので、冷静に対処しましょう。

単純な切れ痔は、便秘が解消すると共に自然と治癒します。
出血量が多いようなら、傷口に薬を塗ってあげましょう。
塗り薬は小児科を受診すると処方してもらえます。
根本的な対策としては、やはり便秘の解消が肝心です。
こまめな水分補給を心がけ、可能であれば離乳食にヨーグルトなどを取り入れてみましょう。
痔の症状を伴う便秘は便の固さが原因ですので、マッサージや綿棒等で無理に出そうとするのは避けた方が良いでしょう。
腸内で便をやわらかく保つ、作用の穏やかな便秘薬もありますので、医師に相談してみてください。

最後に、痔の症状と混同しやすい腸重積について知っておきましょう。
腸重責は、小腸の一部が大腸にもぐりこんでしまう病気です。
腸重責を1日以上放置すると、血液の行き届かなくなった部分の細胞が壊死するおそれもあります。

痔の出血は切り傷から出るサラサラの血液ですが、もしジャムのようにどろりとした血のかたまりや血便が出るようであれば、すぐに病院を受診してください。
ただし血便が出なくても、腸重積でないと言い切ることはできません。
赤ちゃんが本当に病気を原因とする腹痛で苦しんでいるとき、単なる便秘と混同しないためにも、普段の排便に気をつけておく必要があるのです。

赤ちゃんの便秘を便秘薬で対策

赤ちゃんの体はデリケートですから、便秘もなるべく薬に頼らず治したいというのが親の本音ではないでしょうか。
そうは言っても、赤ちゃんの体質などにより、マッサージや綿棒の刺激では効果が出ないこともあります。
赤ちゃんに便秘薬を使う前に、便秘薬の特性と使い分けを知っておきましょう。

便秘改善の内服薬は、大きく3つの種類に分けられます。
第一に腸の壁に刺激を与えて排便を促すタイプで、こちらは運動不足が主要因の便秘に有効です。
効き目が強い分、赤ちゃんが腹痛を感じることもあります。
また、薬の刺激がないと排便しづらくなってしまう、習慣化の問題も心配ですよね。
まずは小児科を受診し、医師の判断のもと使用したいお薬です。
次に、腸による水分吸収を抑制し、便が固くなるのを防ぐ便秘薬があります。
このタイプが有効な赤ちゃんは、普段から水分不足の傾向にあると言えます。
こまめに水分を補給し、今後の便秘を防いでいきましょう。

最後は、腸内の善玉菌の栄養となるものを積極的に摂ることで便秘を解消するお薬です。
必要な成分は主に糖ですので、便秘薬というより食品に近いものです。
大人向けの健康食品でも、善玉菌の活性化により腸内環境を整え、便秘を予防するものがありますね。
善玉菌が糖を分解する過程で発酵が起こり、これにより腸のぜん動が促される働きもあります。
水分不足が原因の便秘でなければ、腸の動きが活発になることで、排便につながります。

これら内服薬の他に、座薬という手段もあります。
こちらも直腸を刺激するものが主流ですので、まずは医師に相談するようにしましょう。

赤ちゃんの便秘に綿棒の刺激は効果的?

赤ちゃんの便秘が疑われる時、小児科を受診し浣腸してもらうという母親は多いようです。
家庭で出来る浣腸として、綿棒による刺激も効果的と言われています。
昔はティッシュでこよりを作り、肛門を刺激する方法がとられていたそうです。

赤ちゃんの耳掃除に使う綿棒もありますが、耳掃除用に綿球の小さくなっているものがほとんどです。
これでは必要な刺激が与えられませんので、大人用の綿棒を使います。
まず、清潔な手で綿球部分をほぐします。
次に、ほぐした綿部分にオイルをしみこませて整えます。
オイルは、ベビーオイルやオリーブオイル、無ければワセリンで代用できます。
エッセンシャルオイルの使用は避けましょう。

赤ちゃんはオムツを替える時の体勢にして、お尻の下にはオムツや新聞紙を敷き、床が汚れないよう準備します。
肛門の周りにもオイルやワセリンを塗り、滑りを良くします。
最初は綿の部分がちょうど隠れる程度、浅く挿入します。
数回出し入れすると肛門の筋肉が弛緩してきますので、ゆっくりと2cm程度差し込みます。
深めに差し込んだ後、肛門・直腸の壁に刺激を与えるような感覚で、上下左右に動かします。
直腸内に固い便があるようなら、かき出してあげましょう。
詰まっていた部分が取れると、一気に排便できる場合があります。

親の、綿棒を持っていない方の手を赤ちゃんの下腹部に当て、排便を促すようにさすってあげると効果が増すようです。
赤ちゃんの体質にも個人差がありますので、なかなか効き目が見えない時もあります。
そのような時も10分程度で切り上げ、あまり長い時間刺激し続けるのは避けましょう。

マッサージで赤ちゃんの便秘を解消

最近は子育て中の男女を対象にしたベビーマッサージ教室が人気を集めていますね。
赤ちゃんと効果的なスキンシップを取ることができ、筋肉の適切な発達を促すほか、夜泣きの軽減などにも役立つと言われています。
それらと並び、便秘症状の緩和も、赤ちゃんマッサージの大きな効果です。

実際に便秘症状がある時に、肛門周りを刺激したりお腹をさすったりするだけでも効き目があるようです。
お腹は、円を描くように手の平全体を使ってさすってください。
直接肌に触れて行う場合は、アーモンドオイルやジェル等を使い、赤ちゃんの肌に摩擦の刺激を与えないよう注意しましょう。

ベビーマッサージには色々なメニューがありますが、いずれにも共通するのが、赤ちゃんをリラックスさせ自律神経を整えるという働きです。
自律神経のバランスが整うと、ストレスが溜まりにくくなるので、便秘の原因が一つ解消しますね。
お腹やお尻だけでなく、股関節を体操でほぐしたり、背中をさすってあげたりするのも、広い意味で便秘予防になるのです。
股関節の体操は、仰向けにした赤ちゃんの足を、自転車を漕ぐように回して行います。
前回り、後ろ回りの両方向に回してあげてください。
おむつ替えのついでに毎回行う人も多いようです。

また、腹ばいの姿勢をとらせることで、便秘の予防や緩和につながります。
お腹への刺激があるだけでなく、腹筋や背筋を鍛える効果があるためです。
腕の力がつき、うつぶせで顔を上げた体勢がとれる赤ちゃんは、時々腹ばいにさせてみましょう。

赤ちゃんの便秘が慢性化した時は?

赤ちゃんの便秘が慢性化してしまったらとにかく水分補給、うんちを出やすくするための処置が必要です。
離乳食が始まると水分不足に陥る赤ちゃんは大勢います。
ですから食事の時には白湯や鞘維スープを飲ませたりし、減った母乳やミルクの摂取量を補いましょう。
それからうんちを出やすくするための食事も効果的です。
野菜をたっぷり使ったメニューやビタミンなどを取り入れるようにしましょう。

また生活習慣も見直してみましょう。
寝不足は便秘になる、これは大人も赤ちゃんも同じことです。
新生児のころはまとめて寝ることがありませんが、母乳に含まれるオリゴ糖と、赤ちゃんの腸内細菌の90%を占める乳酸菌のおかげで赤ちゃんは排便します。
しかしだんだんと生活リズムが整ってくると、夜の10時まで起きている、12時になっても寝ない赤ちゃんが出てきます。
早寝早起きは便秘解消につながります。
部屋を早めに暗くして眠りにつけるように促してあげるのもいいでしょう。

赤ちゃんの便秘の原因は主に水分不足や腸内環境の変化によるものですが、ひどければ慢性化し、うんちも硬くなってしまうことがあります。
うんちが硬くなってしまうといきんだときに肛門が切れ、出血してしまいます。
そうすると赤ちゃんは痛がり、泣き、うんちをすることは怖いこと、苦痛を伴うことと判断してしまいます。
そうならないためにも便秘を慢性化しないこと、慢性化しそうになったら解消することが大切です。
便秘で苦しむのは赤ちゃん、そしてそれを見ている親御さんも同じです。
早めに解消してあげましょう。

赤ちゃんの便秘で病院に行く場合の目安

赤ちゃんが便秘になったらいつ病院に行けばいいのでしょうか。
親御さんの中には便秘で病院にいくなんてとんでもない、という人もいます。
ですが実際には便秘を理由に通院する赤ちゃんは少なくありません。
そして浣腸や飲み薬などの処方を受けます。
なんとか自然にうんちを出させてあげたいと、麺棒浣腸を試したり、白湯などを試したりしても出ないことはあります。
最も怖いのは便秘の習慣化および重症化です。
便秘が続けばうんちは硬くなり、いきむときに肛門が切れて痛みを伴います。
そうすると赤ちゃんはうんちをすることが苦痛だと覚え、うんちをしなくなってしまいます。
そうなる前に病院を受診するようにしましょう。

便秘での受診に目安となる日数はありません。
というのも赤ちゃんには排便のリズムがそれぞれあるからです。
それではどのような状態になれば病院を受診すればいいのでしょうか。
1つは赤ちゃんの機嫌が悪くなっていないかです。
うんちの回数が減った、四六時中機嫌が悪い、いきむときに泣く、母乳を飲まない、離乳食を食べない、口にしたものをはいてしまうという目安がまずあります。
また月齢が低い場合は体重の増加が悪い、おなかが張っている、うんちに血液がついているというような場合は病院を受診しましょう。

受診するときには赤ちゃんの排便のリズムと、どのくらいうんちが出ていないのか伝えるようにしましょう。
病院では内服薬を出す場合や浣腸する場合があり、それぞれの症状に応じて変わります。
便秘が習慣にならないように、必要と感じたときには病院を受診するようにしましょう。

赤ちゃんの便秘の予防と対策

赤ちゃんの便秘の予防と対策のためには何が必要か見てみましょう。
赤ちゃんの便秘対策のためには何よりもお母さんが協力しなければなりません。
というのも赤ちゃんは自分で体調管理ができませんから、お母さんや親御さんの助けが必要なのです。
母乳、粉ミルクだけではなく、白湯などで水分補給をすることで便も柔らかくなり、便秘の解消と予防につながります。
赤ちゃんは大人以上に汗を書きますが、水分補給は大人がしてあげなければなりません。
特に乾燥する時期や夏はしっかり水分補給をしてあげましょう。

では日常における便秘予防法はほかにないのでしょうか。
赤ちゃんは基本的に離乳食が始まるころから便秘がちになりやすいといわれています。
ですから離乳食が進んだら、果汁やヨーグルトなど乳酸菌の多い食事を与えるようにしましょう。
またおなかの上でのの字を書くようにマッサージしてあげると胃腸の働きを促進します。

赤ちゃんは自分で便秘解消法を実践することはできません。
しかし赤ちゃんは毎日うんちが出なければ便秘ということはありません。
それは赤ちゃんにも排便のリズムがあるからです。
1日1回うんちをする赤ちゃんもいれば、3日に1回で十分という赤ちゃんもいます。
このような場合、赤ちゃんは特に機嫌が悪いわけでもなく、普段どおりに過ごしています。
普段からお母さんや親御さんがしっかりと体調を管理し、便秘にならないように心がけて上げましょう。
もしもぐずっていたりするようなら、便秘を疑ってもいいでしょう。

赤ちゃんが便秘で出血した場合

赤ちゃんが便秘になると便が硬くなり、出血することがありますがあわててはいけません。
オムツを取り替えようとすると便に血液がついているということはよくあることです。
では便秘で出血した場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

便秘による出血は硬いウンチを出したときに肛門が傷ついたりしたためについてしまったということが多いです。
ですが肛門の治癒力は高いので、その日のうちに出血が治まるなら問題ありません。
翌日以降も出血している場合は小児科にかかりましょう。
出血が毎日続く、ウンチをするたびに泣くというような場合は痔が考えられます。
肛門が裂けてしまっている状態ですし、細菌が入り込んで炎症してしまうこともあります。
このような状態になってしまったらまず肛門の周りをキレイにするよう心がけましょう。
それからかかりつけの小児科を受診してください。
小児科ではうんちをやわらかくするための薬をつかったり、消炎鎮痛軟膏を処方されますので、指示に従って赤ちゃんに使ってあげましょう。

便秘でおしりが切れ出血するのは仕方ありません。
ですが習慣化してしまう、便秘で苦しいということが続くと、赤ちゃんの中でうんちをすることが苦しいことという意識に変わってしまい、うんちをしなくなってしまうことがあります。
そうすると便秘は悪化の一途をたどりますから、しっかりウンチを出すためにも水分補給、食物繊維の摂取などを親御さんが心がけてあげるようにしましょう。