運動不足で赤ちゃんは便秘になる?

赤ちゃんが便秘になりやすいのには、大人のように能動的な運動があまりできないという理由もあります。
運動による腸への刺激が、大人と比べて少ないのですね。
自分で動くことが出来ない頃の赤ちゃんには、親がエクササイズを行って腸に刺激を与えましょう。
赤ちゃんを仰向けにし、自転車を漕ぐように、股関節から足全体を動かしてあげます。
前回しと後ろ回しをバランスよく行いましょう。

また、膝を持って回す運動も効果があります。
左手で左膝、右手で右膝を優しく包み、外向き・内向きそれぞれに半円を描くように回します。
これらの運動によって、便秘を防ぐと同時に赤ちゃんの股関節も柔らかく保つことが出来ます。
成長後の身長や姿勢の良さにも関係すると言われていますので、折を見て積極的に行いましょう。

運動不足が便秘につながる2番目の原因は、体を動かさないので食欲が湧かないということです。
食欲が湧かないと食べる量が減りますので、スムーズに排泄できるだけの便が残らないのです。
こうして考えると、赤ちゃんと言えど体の事情は大人と同じですね。

昔から、親が運動不足気味の家庭では赤ちゃんも運動不足になりがちと言われます。
ハイハイが出来るようになり、急激に運動量が増える時期に入っても、同じ時期の他の子供と比べてあまり動かない傾向があるのだそうです。
動きの少ない親の姿ばかり見ていた赤ちゃんは、無意識のうちにその運動量をお手本としてしまうのかもしれません。
便秘や肥満を防止するためにも、赤ちゃんの成長段階に合わせた運動を促していきましょう。

どのぐらい出なかったら赤ちゃんは便秘になるのか

大人と同じように、赤ちゃんの排便ペースにも個人差があります。
毎日5回以上排泄する赤ちゃんもいれば、数日に1回という子もいます。
はっきりした目安が無い分、自分の赤ちゃんが便秘なのかどうか、不安になってしまいますね。
そのためまず大切なことは、新生児の頃から我が子の排便ペースをしっかり把握しておくことです。
普段の状態を知っておけば、そこからの変化を手がかりに、便秘の判断をすることができます。

次に手がかりになるのは、赤ちゃんのお腹の張りや排便時の表情です。
お腹が張ってくるのは、大人の便秘も同様ですね。
こちらも、ベビーマッサージ等で普段からスキンシップをとっておくことが大切です。
排便時に苦しそうな表情を浮かべているなら、便秘の疑いがあります。
特に痛がるような素振りを見せるときは、便が固く排出しづらくなっていると思われます。
便が固くなるのは水分不足の典型的な症状ですので、こまめな水分補給を心がけましょう。

そうは言うものの、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては排便自体が慣れない行為ですので、必要以上にいきんだり顔を真っ赤にしたりする子もいます。
過度な心配が親のストレスになると、そのことが赤ちゃんに伝わります。
ある程度長い目で観察し、お腹の状態や表情、排便頻度の変化といった複数の観点から冷静に判断するようにしましょう。

また、環境に変化が起こると、赤ちゃんの便秘になる可能性も高くなります。
離乳食を始める時などは、特に注意して赤ちゃんの様子を見てあげましょう。

便秘の体質は赤ちゃんにも遺伝するのか

赤ちゃんが便秘体質でもそれは遺伝ではありません。
便秘は決して遺伝するものではありません。
遺伝するのは腸の長さであって、便秘までは遺伝しません。
ただし腸の長さによっては遺伝体質が親子で似るということはあります。

ここで重要になってくるのは便秘体質の親の子どもだから便秘になるということではなく、親の生活習慣や食生活に影響を受けて赤ちゃんも便秘体質になるということです。
同じ環境で暮らし、生活し、ほぼ同じものを食べて飲んでいるのですから、親と体質が似るのは当然のことです。
ですから同じ環境である限り、便秘になりやすいということは十分いえることです。

しかし今便秘だとしても大人になっても便秘かというとそうではありません。
大人の場合は生活習慣や食生活、ストレスによって便秘になる割合が高いのに対し、赤ちゃんは親の管理によって便秘になりやすくなります。
また同様に母乳の時期に親がヨーグルトや食物繊維をたくさん食べているからといって赤ちゃんが便秘にならないかというとそうではありません。
というのも食物繊維や乳酸菌は母乳に含まれないからです。
世界中を見ても、親が便秘だから赤ちゃんも便秘、逆に親が便秘じゃないから赤ちゃんも便秘ではないということはないのです。
便秘は遺伝するという誤解をしたままではなく、大切なことはいかに赤ちゃんの便秘を予防し、解消してあげるか、親御さんが赤ちゃんにしてあげられるケアをすることなのです。

母乳育児は便秘になりやすい?

赤ちゃんを母乳で育てていると便秘になりやすいといわれていますが本当でしょうか。
しかし一般的にはミルクの赤ちゃんよりも母乳の赤ちゃんのほうが便秘になりづらいといわれています。
というのも母乳には整腸作用のあるオリゴ糖が含まれているため、赤ちゃんの腸内運動も円滑になるからです。
最近は育児も母乳を推進している病院が多く、スキンシップであったり、免疫力の増加であったり、母乳には大きなメリットがあります。

ではなぜ母乳でも便秘になる赤ちゃんがいるのでしょうか。
それは母乳が足りていないからです。
母乳の量が足りなければ赤ちゃんのうんちも少なくなるため、絶対的なかさが足りずにうんちが出なくなってしまいます。
原因として考えられるのは母乳がもともと少ない、赤ちゃんがまだ上手に母乳を吸えていないということが考えられます。

原因がお母さんのほうにあるなら、お母さんの食生活を改善することが必要です。
ただしお母さんが便秘であれば赤ちゃんも便秘になるということはありません。
母乳に出るのはお母さんの食べたものの栄養素ですが、すべて出てくるということではありません。
よく便秘の赤ちゃんにはお母さんが食物繊維をとりなさいという人がいますが、母乳にそのまま食物繊維が含まれるのかというとそうではありません。
ただし、便秘になると有害成分がお母さんの血液から母乳へ回りますので、上質な母乳ができずに栄養不足になることもあります。
赤ちゃんの便秘解消のためにも、お母さんがまずは健康的でなければなりません。

赤ちゃんが便秘で泣く理由

赤ちゃんが便秘になると泣くのには様々な理由があります。
大人でも便秘はおなかが張ってつらいものですから、小さな赤ちゃんがつらくないはずありません。
赤ちゃんは言葉がしゃべれませんから、うんちが出ていない、機嫌が悪い、泣き方が激しいということであれば便秘を疑ってみましょう。

便秘になると夜泣きを起こす場合もあります。
この場合は左のわき腹の背中側を、上から下にさすって上げましょう。
そうするとうんちが腸の中で動きますので、眠れることがあります。
またウンチが硬くて肛門が傷つき出血し泣いてしまうこともあります。
いきんでいるのに泣いているということはうんちが硬くてなかなか出てこない、肛門が傷ついている、荒れているということが考えられます。
ただし肛門はほかの器官よりも治癒能力が高いため、出血がその日のうちに治まれば問題ありません。
もしも翌日まで続くようなら小児科を受診しましょう。

ただひとつ注意したいのは赤ちゃんには排便のリズムがあるということです。
大人でも何日も便意がなくても平気という人がいますね。
それと同様に、赤ちゃんも毎日出るタイプの子もいれば、2~3日に1度出ればいいという子もいます。
ですからまずは排便のリズムを把握し、むずがったり泣いたりするようであれば便秘を疑ってみるようにしましょう。
赤ちゃんがうんちが出なくて泣くというのは便秘の可能性が高いのです。
その場合は水分補給、マッサージ、離乳食改善など、対処してあげるようにしましょう。